« ユキンコちゃんとシロネコちゃん (3) | トップページ | ひろちゃんの手づくり生活 (5) »

2007年2月 9日 (金)

ひろちゃんの手づくり生活 (4)

ひろちゃんの手づくり生活 (4)猪突猛進! ひろちゃんのイノシシ作り

001_26
 ユキンコの父ひろちゃんは畳職人です。ひろちゃんは立ち止まったりボーっとすることが苦手な人で、ユキンコが生まれてこのかた、ひろちゃんが畳の上でごろ寝している姿を見たことがありません。常に“ 何か ”をし続けているのです。そんなひろちゃんの毎日は、朝4時に起きて新聞配達からスタート。昼間は畳を作り、ポン菓子を作っています。最近では素麺工場にアルバイトにまで出かけているようです。ボランティアが好きなのでボランティア団体を立ち上げたり、あれやこれやと町内の行事にも顔を突っ込んだり。そんなひろちゃんのたしなみの一つがこの廃材アート。ひろちゃんはかれこれ12年以上も前から、畳を作るときに出るイグサの廃材で動物を作っているのです。今年はイノシシ年ということで、ひろちゃんはイノシシを作りました。この作品を、今日はこれから展示会場にもって行きます。

002_23
こちらがひろちゃんの愛車、軽トラックです。ボコボコに痛んだボディはさておき、「日本人なら畳だよ」ステッカーに注目。…ちなみにこの車のへこみは、ひろちゃんが夜道を運転中に鹿と激突した時のものなんだそうです。

003_24
展示会場に到着しました。姪っ子のマユちゃんもひろちゃんのお手伝い。小さなイノシシ作品を運んでいます。

004_22
なぜかユキンコもイノシシと記念写真。

005_23
このイノシシは、ちゃんとイノシシ特有の縞模様が入っています。青いイグサをうまく入れてあるのです。ひろちゃん、やるね!

006_20
今年、ひろちゃんはイグサだけでなく杉の落ち葉を使ったイノシシも作りました。これは市のイベント会場に展示するモニュメントとして制作依頼が来て作ったんだそうです。「おっことぬしだ~」とマユちゃんは大喜び。「…これ、火がついたらものすごい勢いで燃えそう。」というのがユキンコの第1印象。

007_20

イノシシの裏側にまわると、あらあらビックリ。なんとイノシシの子どもがいるではありませんか。

008_18
まずは巨大な杉の葉のイノシシから設置。手前がヒロちゃん、向こうにいるのがユキンコの兄、マコ兄ちゃんです。最初はヒロちゃんのお手伝いを嫌がっていたマコ兄ちゃんでしたが、最近は「しょうがないなあ」と父ひろちゃんのお手伝いをしています。どこまでもひろちゃんがわが道を突き進むので、ついていかざるをえなくなったと言えなくもないけど…頑張れ、マコ兄ちゃん!

009_19
小さいイノシシも設置完了。おや、このイノシシの下にある不思議な機械は何でしょうか?

010_17
イノシシのそばに、なにやら不思議な箱が置いてあります。「ここにお金を入れてください」「あなたの善意」??

011_15
マユちゃんが教えてくれます。「ユキンコ姉ちゃん、ここにお金を入れるんだよ。」

012_14
それではお金を入れてみましょう。…チャリーン。

013_14
なんと、一番右端の巨大イノシシの目が赤く光っています!!

014_12
そして、その隣の小さなイノシシが回転を始めました!!!

015_13
まだまだ回転するチビイノシシ。

016_13
一回転半くらい回って止まりました。回転と同時に「ブヒブヒー」っというイノシシの鳴き声も流れてきました。これは本物…?

017_10
ひろちゃんは毎年色々なイグサの動物を作り、見に来てくれた人に募金を募っているのでした。募金に協力してくれた人たちに楽しんでもらえるよう、わざわざ機械じかけにして動物を光らせたり動かしたり音を鳴らしたりするのです。

 ユキンコ :「このブヒブヒって鳴き声はどうしたん?」
マコ兄ちゃん:「親父の鼻の音や。お前やってくれ、って言われたけど俺や嫌やって言うたんや。そしたら自分で録音しとったわ。」
 ユキンコ :「…!」

018_11
ひろちゃんはこれらのイノシシのそばに、田舎弁丸出しの看板を作って展示しています。もうここまできたら、家族の誰も止められません。

019_9
看板の裏側にはたくさんの募金の証明書が。

020_9
こちらは、「インド洋大津波災害義捐金」です。「つちのこ美術館」とは、ひろちゃんの作品が収蔵されている架空の美術館です。(畳屋の職場の倉庫にホコリをかぶっているんですよ。命名はもちろんひろちゃん本人です。)

021_7
こちらは「台湾地震義捐金」

 ひろちゃんは展示会で集まったお金をすべて募金にまわしていて、それらのお金がこの十数年で52万円を超えたそうです。
 ひろちゃんがイグサで動物を作り始めたのは、ユキンコが学生時代の頃です。地方大学にいたユキンコのもとに、ある日ひろちゃんからイグサで作った犬の写真が届きました。「ああ、最近畳の仕事が減ってしまって、ヒマなんだなあ。」と密かに心配したユキンコでしたが、その犬はなかなかかわいくできていたのです。周囲の人たちの評判のよさにすっかり気をよくしたひろちゃんの創作意欲はますます加熱。それ以後、ニワトリ、牛、龍などの十二支を作り始め、ついには「つちのこ」まで作っていました。しかも、お金を入れると牛が「モー」と鳴いたり、トラが首を回しながら「ガー」と鳴いたり、つちのこが飛び上がったりというしかけを仕込んで周囲を笑わせてくれるのです。実はその影で、「お父さんな、今度は新しい餅つき機を改造して使っとるみたいやわ!!」とユキンコのお母さんが嘆いたり。ユキンコも、「おいユキンコ、どっか牧場行って馬の鳴き声をテープに撮ってきてくれ。」と頼まれて断ったこともあります。家族の中でもマコ兄ちゃんの奥さん、エミお姉ちゃんがひろちゃんの感性のよき理解者。いつの間にかこんなひろちゃんを家族みんなが面白おかしく見守っています。そしてみんなが口をそろえて言うことは、「ユキンコはお父さんに似てるよね!」なのです。「ちがーう!!」
 今年のひろちゃんはどんな面白いことをしてくれるか、楽しみにでならないユキンコです。

2月 9, 2007 | ひろちゃんの手づくり生活 |

お気に入りの一番上に置いて毎日見ています(^o^)ユキンコさんのお父さんのパワーに感動しました。最初の写真のイノシシ、寝ている姿が何とも言えない(角はなにで出来てるの?)ちゃんと立ってるうり坊、すごく可愛い!「おっことぬしだー」ってどういう意味?とにかくご家族の善意があふれていてほのぼのして、思わず投稿しました。ユキンコさんのかわいいモチーフのマフラーがセーターとぴったり合っていてステキです。私もユキンコさんはお父さんと似ていると思います。(^_^)/~

投稿: ぽこちゃん | 2007/02/09 3:33:54

おとーさん、すごすぎます。
身近にいたらおもしろいだろうなー。身内にいたらイロイロたいへん?いえ、きっとたのしいですよね
先日の古民家の建具を使った新築のお宅、畳屋さんなんですが、おと-さんが建てたら、どんなおうちができるでしょうか?

投稿: かえるのりんちゃん | 2007/02/09 6:40:38

ぽこちゃんさんへ
つのは確か、その辺に落ちてる普通の枝みたいなものを削って突き刺してあったように思います。「おっことぬし」というのは、宮崎はやおさんのアニメ映画「もののけ姫」にでてきた巨大イノシシのことです。子どもたちは大好きでよく見ています。

かえるのりんちゃんさんへ
最近は楽しめるようになりましたが、思春期の頃の私は「もうすこし普通の畳屋でいてください」と顔を赤らめること多々でした。
ひろちゃんが家を建てたら…いや、既に家がえらいことになっておりますから…その話題もまたいつか。

投稿: ユキンコ | 2007/02/09 9:43:38

この親にしてこのコあり?
モチお褒め申し上げておりますの!
想像力は人間である証。しかしそれは持って生まれたヒトとそうでないヒトがあるようです。
お二人共、この世に生まれてきてくれて、ありがとう!
私もがんばります!・0・!

投稿: ふらんしー | 2007/02/09 10:36:13

「ユキンコはお父さんに似てるよね!」なのです。「ちがーう!!」

って、違わないから(笑)
もう、ぜったい似てるから( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

その感性のお陰で、私たちは幸せな気持ちでいられます。

温かく見守っていらっしゃるご家族にも感謝。感謝。

投稿: クリン | 2007/02/09 10:54:57

前々から思っていました。
お父さんのことを娘であるユキンコが
「ひろちゃん」と呼べる関係
うらやましく素敵です。

架空の美術館の 名前が 「つちのこ」なんて…
かなわないですね

投稿: シロネコ | 2007/02/09 12:49:47

ユキンコさま

毎日、楽しみに拝見しています。
私もユキンコさんの様に贅沢ではないけれど
ほんわかと暖かい、毎日の生活を楽しむ術を身に着けたいと思っています。
お父様もとても愛らしい素敵な方ですね。

投稿: きのこ | 2007/02/09 13:25:45

軽トラの荷台のイノシシ、本物みたいです!!!
素材はいぐさなんて良い香りがするんだろうなぁ☆
ネーミングといい、回転する細工といい、地球に優しいお父様のセンス、すばらしすぎます
新国立美術館で展示される日も近いと見たっ
というかやって欲しい

投稿: 405 | 2007/02/09 13:47:29

最高や!!

投稿: じゅんこ | 2007/02/09 23:54:57







 
Copyright© 2008 FELISSIMO  All Rights Reserved.